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坂井寛子 インタビュー
ソフトボール界のスターは、こうして誕生した。--1
【幼少の頃は?】
とても活発な子でした。でも、元気がいいわりには、運動神経が鈍かったようで、いつも転んでばかりいましたね。だから、すり傷や切り傷の絶えない子でした。今でもそうですが、何でも自分で体験してみないと気がすまないところもありましたし、子供の頃は「思い立ったら即行動」みたいな向こう見ずなところもありましたし。母に切ってもらうのが待ちきれなくて、自分で前髪切って(サザエさんの)ワカメちゃんカットになってしまったり……と。

【なぜソフトボールを?】
たまたま兄の担任の先生がソフトボール部の顧問で「(背丈が)でっかいけど、(ソフトボール)やってみないか?」と誘われたのがきっかけでした。それまで、ソフトボールについては、野球と大体同じようなスポーツ……その程度の知識しかなくて、もちろんボールに触ったこともありませんでした。入部届を出す当日の朝、何も考えずにまさに発作的に「ソフトボール」と書いて入部してしまいました。

【なぜピッチャーに?】
実は、どうしてもピッチャーがやりたかった訳ではなくて、新入部員全員がピッチャーの練習からはじめて、最終的に残ったという感じで決まってしまいました。ピッチャーとしての才能があったというとカッコいいですが、まあ、最後までポジションが決まらなかったということかもしれませんね。

【クラブでは、主にどんな練習を?】
やはりピッチャーでしたから、ピッチング練習がメインでした。先生から「お前はみんなの邪魔にならないように端っこでボール投げてろ」と言われたら、ネットに向かって黙々とただひたすら投げつづけていました。まるで、ネットが友達みたいに。ものすごく寒い日に突然猛烈な“あられ”が降ってきたことがあるんです。あまりの極寒で、すでにその日の練習は終了していたのですが、先生にすっかり忘れられていて、職員室から大声で「も〜、や〜め〜ろ〜!」って怒鳴られたのを憶えています。

【その頃の試合で一番印象に残っているのは?】
初めて代打でバッターボックスに入った時、相手ピッチャーがまだ投球動作にも入ってないのに構えてしまって、「はやいぞーっ」て監督に言われたのですが、次のボールは構える前にもう投げられてしまっていて、訳もわからず三振して終わり……。実は、これが忘れることができない試合ですね(笑)。